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大須賀淳
2025.10.11 21:48その他ニュース

立憲民主と国民民主が「合意できない」項目?

首班指名における野党候補の一本化について、国民民主党が「(立憲民主党との間で)基本政策に大きな隔たりがある」とした事について、立憲の野田代表は

 


憲法・外交安保・経済・エネルギー・多様性5分野で政調会長同士で合意して文書を交わしているんですよ。破棄されたとは私は聞いてませんので


 

との談話を述べたと報じられています。

 

「5分野」と言いつつ、ここに含まれるものは非常に幅広いですよね。こんな範囲で文書を交わすレベルの「合意」がとれている(そうなの?とびっくり)なら、むしろ各党内での意見の隔たりよりも「一本化」できているんじゃない?と素朴に思ってしまいます。

 

国民民主党(玉木雄一郎)が二の足を踏むのは、実際には「基本政策の隔たり」などでは無く、火中の栗を拾いに行くかの胆力の問題である事が、白日のもとに晒されてしまいましたね。

 

政治家、それも国政政党のトップなんて「火中の栗を拾うのが仕事」だと思うので、ここでの尻込みは根本的な資質が問われてしまいます。野田さん(東日本大震災後という火中の栗を拾った事のある人)、玉木に爆弾渡したな、とちょっとニヤニヤしながら展開を注視しています。

 

さて、ちょっと話を戻して、先の「立憲民主・国民民主の間で文書が交わされるレベルで合意がとれている項目」を見ると、これだけ広範な合意なのに、非常に大事な項目が入っていませんね。

 

そう、皇室に関する問題です。

 

先の5項目は「妥協できる」けど、皇室にまつわる議論は「絶対に譲れない」実状をそのまま取れば、そういう意味になります。

 

もしこの先解散総選挙になったとして、立憲民主と国民民主が「5項目」の範疇で議論しても、「でも、そこは妥協できるんでしょ?」という事になります。そんなの全くのムダ。

 

ここに来たら、最大の論点は「皇室の問題」以外にありえない(選挙で声高に叫ばれやすい経済も、安保も、多様性も合意できるんだからね)。

 

野田さん、もしかしてそうした計算まで含めての発言なのかな?

 

能天気な楽観と言われるかもしれないけど、いつだって現実は「事実は小説より奇なり」を地で行っているものね。

 

楽観主義者は、いつだって火中の栗を拾う勢いを併せ持ってるんだぜ!

大須賀淳

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